香港は公共交通手段が発達しているのでどれも便利ですが、香港で暮らしてみると、路線バスは目的地にピンポイントで辿り着けて、いろんな場所に行くことができる大変便利な移動手段です
当然、旅行・観光の方も、バスを使えるようになると行き先やスケジュールの幅が一気に広がり、旅の充実度が格段に上がります
この記事では、初めてでも香港のバスの乗り方から降り方まで、使い方を具体的に分かるようになるべく丁寧に解説していき、下記のような困り事を解消していきたいと思います
- 目的地までどのバスに乗ったらいいか分からない
- バスに乗るためにはどうしたらいいの?
- 料金の支払い方は?
路線バスはMTRと違い、街の風景を眺められるバスは観光との相性もバッチリですし、混雑時でなければ、座れる可能性が多いのもバスの魅力の一つです
ぜひこの記事を参考にしていただいて、香港でのバス移動にトライしていただければと思います
バスの種類
路線バスは香港のほぼ全域を網羅していますが、運営会社は主なもので赤い車体のKMB (Kowloon Motor Bus 九巴)、黄色い車体のCity Bus(城巴)、白地にオレンジと緑が入ったNWFB(新世界第一バス New World First Bus)などがあります
その他にもミニバスといった十数人乗りのマイクロバスもありますが、この記事ではそれは含まないこととします
多くの路線バスが二階建てのダブル・デッカーとなっており日本人には2階に上がるだけでも心が躍りますよね
なお、バスの運営会社やバスの形が変わっても、基本的には乗り方は同じですのでご安心ください
どのバスに乗るか 調べ方
おすすめは、Google Mapなどの地図アプリで、出発地点と目的地を入力し、移動方法を公共交通機関に絞ると簡単に検索できます(MTRやバス、フェリーを組み合わせていくつか提案されます)
例として、Google Mapで銅鑼湾(Causeway Bay)から上環(Sheung Wan)までバスで行くルートを探すと以下のようになります
黄色の番号がCity Bus、赤色の番号はKMB、人の隣の数字が徒歩時間です
地図アプリなら、そのまま最寄りバス停がどこにあるかも調べられるので大変便利です
実際のバス停はこのようになっています
行き先はバス前方に、路線番号と行き先が中国語と英語で表示されています
バス路線番号の意味
知ってると役立つ便利な豆知識です
番号+「X」 | 急行バス。専用快速ルートを走行し、同じ番号の路線バスでも停車しないバス停があるのが特徴 |
番号+「N」 | オールナイト運行バス。深夜に移動が必要な場合でも移動手段が確保できる。運賃は少し高め |
番号+「P」 | ラッシュ時のみ運行する路線 |
番号+「M」 | MTRの駅を発着または通過する路線 |
「A」+番号 | 空港バス。空港と市街を直接結ぶ |
「NA」+番号 | オールナイト空港バス |
「R」+番号 | ディズニーランド直行 |
バスの乗り方
バスの止め方
乗りたいバス番号のバス停で待ちます
乗りたい行き先番号のバスが近づいてきたら軽く手を挙げます(真横に手を伸ばす感じがローカル流、いろんな路線バスが同じバス停を使いますので、手を挙げないとスルーされます)
するとバスが近くで止まってくれ、乗車口を開けてくれます
乗車口
香港の路線バスは、前方から乗り、後ろから降ります
バスは運賃前払いですので、乗った直後に運賃を払います
料金の支払い方法
香港のバス料金は、乗った位置から終点までの料金を支払う設定になっています
主な支払い方法は、以下の5通りがあります
- 現金
- オクトパスカード
- クレジットカード(VISA, Mastercard, Union Payなど)
- QRコード(AlipayHK, WeChat Pay, BoC payなど)
- モバイルペイ(Apple Pay, Google Pay, Samsung Pay)
現金
現金の場合、運転手さんの脇にある箱に運賃を入れます
ただしお釣りは出ませんのでご注意を(ピッタリの金額か、多めの額を入れる必要があり)
オクトパスカード
交通系ICカードの「オクトパスカード」は、日本のSUICA、PASMOと同じ使い方で大変便利です
毎回小銭を用意する必要がなく、交通機関だけでなくコンビニや一般店、レストラン等で広く使うことができます
バスの中では、運転手さんの脇にあるカードリーダーにタッチするだけ。表示されている金額がカード残高から引き落とされます
カードは空港や駅で入手でき、残高が少なくなったら駅の券売機やコンビニでチャージできます
詳しい入手方法や使い方は、こちらの記事にまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください
なお、1枚のオクトパスカードで複数人分を支払うことはできませんのでご注意ください
クレジットカード、QRコード、モバイルペイ
オクトパスカードが無くても心配いりません、普段お使いのクレジットカードやQRコード決済でも乗れます
使い方は、下の写真にあるようにQRコードはカメラに、クレジットカードは端末下部の読み取り部分にかざすだけ。乗る前にカードやアプリを準備しておきましょう
ちなみに、子供料金やシニア料金は、ボタンを押して設定します
バスの降り方
バス車内では、次にどこに停まるかの表示・アナウンスが出ていますので確認できます(アナウンスは広東語、北京語、英語で案内)
降りたいバス停になったら、日本と同じようにバスの各所についている下車ボタンを押します
バスが動いている間は揺れるので気をつけながら、余裕を持って降り口に近寄っておきましょう(2階に居る場合、止まってから降りたのでは遅いです)
すると、そのバス停に到着したら停めてくれますので、後ろのドアから降ります(特にカードをかざしたりする必要はありません)
その他 ご参考情報
大体の金額感ですが、香港島内の移動や九龍側だけの移動なら5〜10ドル、ビクトリアハーバーを超える場合15ドル前後、空港から香港島への空港バスだと40~50ドルほど
時間や乗車場所にもよりますが、バスは座れることが多いのでMTRよりも快適に移動できます
なお、車内の冷房が強い場合がありますので、薄い羽織ものがあると安心ですよ
まとめ
いかがでしょうか、バスを使ってみようという方の不安を少しでの払拭できたなら嬉しいです
私自身もMTRよりもバスを使うことが多いです、街を眺められるので楽しいですし、座って移動できるのでラクチンです
皆様の香港での移動が充実したものになれば嬉しいです
では