香港といえば美味しい食事で、それはローカル飯に至るまで結構、その底がしれない深さがある
その一つである蛇スープは100年以上も昔から庶民の冬の風物詩として親しまれてきた
先日、香港の短い冬ながら相当に冷え込む日があったので、香港人の友人に「蛇スープでもいこう、巳年のうちに!」ということで誘っていただいたので、二つ返事で行ってきました
今回はその様子をお伝えしたいと思います
銅鑼湾にある蛇スープ店 蛇王熙
今回蛇スープをいただいたのは、銅鑼湾のタイムズスクエアから程近い「蛇王熙」です
ミシュランガイドにも掲載されている有名店で、看板から読み取るに、以前まで銅鑼湾にあった蛇スープ店の蛇王二の店主が経営されているようです
寒い季節に食べるものということもあり、寒くなってきたこの時期はやはり混みます
ランチに伺いましたが、蛇スープ(割と大きめの椀で提供)、涎鶏が乗ったご飯、きゅうりとキクラゲの冷菜という店長おすすめセットを注文、料金136元です
メニューでは「蛇嚢」とあるのが蛇スープの意味です
ちょっと高いランチですが、半分は珍しさというか、季節のものということで特別ですね
ちなみに蛇スープ単体では85ドルです
そのほか、蛇に関係ない普通の食事メニューも豊富なので、冬に限らず年中来店することも可能です

さてしばらくして、蛇スープのご登場です。じゃーん


想像より、グロテスク感のかけらもなく、普通に美味しそうなスープです
レンゲの上の鶏肉のようなものが蛇肉です
ほのかに生姜と柚子のような柑橘系の香りがして、非常にさらりとした味わいです
味わう間もなく、あっさり食べ切れます
何となく体もあったまるのは、滋養強壮に効いたのか、気のせいか・・・
香港の蛇スープ 振り返り
香港について書かれた山口文憲さんのエッセイ「香港世界」にこんな記載がありました
どうもイギリス人の「食べてはいけない動物」リストには恣意的なものがあって、たとえば蛇なんかはまったくお咎めなしです。(中略)もっとも最近は香港の中国人の側も少し変わり始めています。蛇に対してはまったく偏見がなく、日本で言えばナマコていどのものですがーーー
山口文憲『香港世界』より
この蛇スープ、もとは広東料理の伝統に根差し、とくに20世紀初頭にかけて、漢方庵の知識を取り入れながら発展したとのこと
そして、広東省から移民として香港にむけて、その文化を持って移ってきたというわけです
いまでも、蛇専門店として中環や上環あたりでは生きた蛇を店内で絞めて新鮮な蛇をいただけるお店もあるそうな
銅鑼湾「蛇王熙」へのアクセス
営業は、定休日なし 11:00~22:45です
MTR銅鑼湾駅からA出口から徒歩1分、F1出口から徒歩3分ほどです
店の前がトラムの停車駅「富明街(Foo Ming Street)」ですので目印にしてください

