米国のインフレ抑制のために米ドル金利が高い状態が続いていますが、香港ドルもドルベッグ制を導入していることから米ドルに連動して金利が高い状態が続いています
これを活用して、比較的に低リスクに資産運用をしてみませんか?
ここでは、駐在中に無理なく資産運用を検討したい方にとって、いちばん一般的なHSBC銀行の口座を使った定期預金のやり方をご紹介します。
HSBC公式アプリを使うだけで簡単に資産運用の一歩を踏み出すことができますよ
私も最初は英語の表記に戸惑って二の足を踏んでいましたが、手探りで最初のハードルをクリアできれば難しいことはありません
その最初のきっかけをご紹介することで、皆さんは不安なく定期預金の運用を始められるはずです。
あとはご自身の運用スタイルに従って香港ドルの高金利を活かして金利収入をエンジョイしてください
なお本記事は香港在住者の方向けに書いていきますので、基本は香港ドルで収入があることを前提に進めます。また日本在住者などは税金の取り扱いなどにご注意ください
香港HSBCの金利(2024年4月現在)
まずは現在の金利状況を押さえておきましょう。そのほかの運用方法と見比べて、定期預金(Time Deposit)に資産を投入することがご自身にとっていい選択かどうか検討・判断されることが重要です
HSBC(2024年4月記事作成時)最小預入金額の10,000HKD、Online Banking向け金利 HSBC One(通常会員)の場合
Deposit Period | HKD10,000 to HKD99,999 | HKD100,000 to HKD499,999 | HKD500,000 to HKD999,999 | HKD1,000,000 or above |
---|---|---|---|---|
1 day | – | – | – | 0.8750% |
1 week | 0.8750% | 0.8750% | 0.8750% | 0.8750% |
2 weeks | 0.8750% | 0.8750% | 0.8750% | 0.8750% |
1 month | 0.8750% | 0.8750% | 0.8750% | 0.9250% |
2 months | 0.8750% | 0.8750% | 0.8750% | 0.9250% |
3 months | 0.9000% | 0.9000% | 0.9000% | 0.9500% |
6 months | 0.9250% | 0.9250% | 0.9250% | 0.9750% |
9 months | 0.9250% | 0.9250% | 0.9250% | 0.9750% |
12 months | 0.9250% | 0.9250% | 0.9250% | 0.9750% |
この通常金利でも日本の低金利と比べれば十分高いのですが、下に示す新規資金の場合はさらに優遇金利を得られますので、もしそうしたお金があるなら、ぜひ優遇レートを選びたいです
新規資金の場合の優遇レート(口座にある預金ではなく、給与等で新たに入金された分からの預入れの場合)
Tenor(期間) | Time Deposit Interest Rates (p.a.) |
---|---|
3 months | 3.30% |
6 months | 3.20% |
年利3%以上の金利を得ることができますので、新しい入金があったらまず定期預金を先に組んで、ぜひこの優遇レートを活用しましょう、残高が減りますと新規入金分から先に減ったとする扱いですのでご注意ください
なお、一般的には拘束期間の長い方が金利が高いのが一般的ですが、米国の利下げ観測がチラつく中で長期(6ヶ月)の方が金利が低い状態となっています
とはいえ大きな差はありませんので、早々に金利の切り下げがあると読むなら6ヶ月でもよし、金利はまだまだ下がらない(むしろ今後上がるかも)と読むなら3ヶ月を選び、3ヶ月の満期後にもう一度定期を組むのも良いかもしれません
HSBCの定期預金(Time Deposit)のやり方
ここから定期預金の具体的なやり方をご紹介しますが、前提としてHSBC口座を持っているところから始めますのでご了承ください。
スマホのアプリ画面を示しながらご説明します
ステップ1 ログイン後のホーム画面
ホーム画面の下の方にある「Time Deposit」を選びます
ステップ2 金額の設定
金額を入力します(最低金額は10,000香港ドル) ここでは例として10,000とします
入力後「Show Offer」を押します
ステップ3 期間・金利の選択
すると画面下部に期間とレート一覧が表示されますので選びます。ここでは例として3ヶ月とします。枠の中に書いてある「HKD xxx earned」は入金額が満期の時に得られる金利ですので参考にしましょう
なお、新規入金の優遇レートがあれば、この上部に別枠で表示されます。
選び終わったら「Continue」を選びます
ステップ4 引き落とし口座とタイミングの設定
どの口座のお金から使うのか選びます。今回は普通預金口座「HKD Saving」から入金します。必要に応じて編集マークを選んで修正してください
その下のいつ預金をしたいのか、「Place now(今すぐ)」か「Place on a future date(将来の日付で)」を選択します。ここでは「Place now」を選びます。
選んだら画面下部の「Continue」を押します
満期時の再預け入れについて
満期になったら自動的に更新するか否かを選びます。自動更新するならYes、しない場合はNoを選びます。自動更新の場合は、満期時の一般レートで自動更新されます
また、満期時の元本と金利をどの口座に入金するかを選びます。今回は元の預金口座に戻しますのでそのままにします
最後に「Continue」を選びます
申込み内容の最終確認
今まで入力した内容を確認と注意事項をよくしてください、これが最終確認となります。修正が必要な場合は「Back」から戻るか、修正のペンマークを押して対象箇所を修正します
問題なければ画面下部の「Place time deposit」を押します
ステップ5 完了
「Success」と表示されれば取引成功です、お疲れ様でした
定期預金を申し込んだ後の流れ
事前に登録している住所に銀行からTime depositの手紙が届きますので、内容を確認しておきましょう
アプリで定期預金を確認する場合は、ホーム画面のYour accountsの中にある「Time deposit」を選んで確認することができます。他にも定期預金があれば、申し込み毎に内容を確認することができます
満期が来たら?
満期になると、申し込み時に設定した口座に元金と金利が入金されます。併せて、手紙でも満期がきて入金された旨の通知が届きますので、これで一連の流れは完了となります
不安な場合は一度、最小金額を短期間で一連の流れを試してみるといいと思います
注意事項
ここまではどちらかというとメリットに特化して良いことばかり書いてきましたが、定期預金ならではの注意事項がありますので、以下ご注意ください
- 緊急時にすぐに引き出せない(中途解約は手数料がかかります)
- 絶対安全の無リスク運用ではない(リスクは低いが、香港ドルという通貨で銀行に投資をすることと同じ)
まとめ
銀行口座にただ預けているだけでは、お金は増えないどころかインフレに付いていけません。香港在住中の期間がある程度読めるなら、普段の使わない分を定期預金を活用して運用しておくのも良いと思います。
せっかくのチャンスですから日本とは比べものにはならない高金利を使って金利収入をエンジョイしましょう。香港在住なら金利収入(インカムゲイン)に税金はかかりませんので得られた金利をそのまま受け取れますよ!
ぜひ皆様の資産運用の一助になれば嬉しいです