日本では輸入規制でなかなか食べることのできないアルゼンチンステーキ。でも香港はその規制がなく、ステーキハウスでアルゼンチン牛を堪能できます。駐在や旅行で香港に来られた方にもぜひ堪能していただきたく、ここにおすすめのお店を紹介させて頂きます
かく言う私も、香港に駐在してから知ったアルゼンチンステーキ。最初は焼肉店に行きましたが、どうもイマイチ・・・。そんな時にアルゼンチンステーキを食べたいと香港旅行の知人に教えてもらってからというもの、その柔らかさ、焼き、味わいにすっかりハマりました
以後、ことあるごとにステーキハウスを歩き回り、一通りのステーキ店に行けましたので、ここにその中でもおすすめをご紹介したいと思います
こちらの記事をご覧いただければ、アルゼンチンステーキを食べに行きたいけど、どこにしようか迷う、ということが解消できるようにまとめました。お店の雰囲気もできるだけ伝わるようにしますので、お店選びの参考にしてみてください
アルゼンチンステーキとは?
アルゼンチンといえば、まず牛肉というくらい、人口よりも牛の数の方が多いというアルゼンチンは牛肉は年間生産量が世界第6位、サシの入った霜降りよりも、赤身の肉が人気です。
アルゼンチンでは、ステーキで召し上がるのが定番で、炭火で焼いた肉をAsado(アサード)と言います。広大な土地でのびのび育った牛は無駄な脂肪が少なく、しっかりした歯応えと旨みが特徴です。
基本の味付けは塩と胡椒ですが、お好みでソースをつけてもOKです。いずれにしても肉本来のおいしさを存分に楽しむことが大事です
そんな世界有数の牛肉輸出国であるアルゼンチンの牛肉がなぜ日本に入ってこなかったのか
理由はアルゼンチン国内で口蹄疫と言う牛の病気があり、アルゼンチン産の牛肉は2018年まで規制されていました。
口蹄疫がなかったパタゴニア産に限り2018年以降解禁となりましたが、世界の裏側にある日本とアルゼンチンの物理的な距離もあるにせよ、なかなかまだ日本には流通しておらず「幻の肉」とされています
一方、日本には広く流通していませんが、中国・香港は別です。香港に旅行して中華ではなくアルゼンチンステーキをぜひ一度ご賞味ください。今まで味わったことのない美味しさに出会えます
香港のアルゼンチンステーキハウスおすすめ4店
香港島に集中していますが、中環(Central)など外国人が多いエリアに集まってしまうので仕方ないですね
ここでは、実際にいったことのあるお店のうち、自分の家族・友人も連れていきたいおすすめの4店をご紹介します
Buenos Aires Polo Club ブエノスアイレス・ポロクラブ:中環(Central)
店内はポロクラブをテーマに装飾されており、夜は少し暗めの照明に落とされ、シックな大人の社交場の雰囲気があります。
実際、香港にあるアルゼンチンステーキ店の中では一段格の高い感じです
特別な日にぴったりの雰囲気がある上に、実際 誕生日には盛大にお祝いをしてくれますので、記念日に合わせて予約すると良いですね。実際私が訪問した際にも周囲の数組が誕生日のお祝いがなされていました。サービスも非常に洗練されていて、香港では珍しく気持ちよく飲食できます
主役のアルゼンチンステーキですが、私たちが注文したのはリブアイとサーロイン。リブアイは柔らかくて、その中に肉の旨みがしっかりあって最高でした。サーロインは歯応えのあるしっかり目のお肉でこちらも焼き加減Goodでした!
アルゼンチンステーキのカットステーキで有名ですが、手前にあるバーもお洒落で使えます
アルゼンチンワインをはじめ数多くのワインリストを抱えるほか、カクテル、ノンアルコールも豊富です。
小さはお子様を連れていく雰囲気ではありませんが、ビジネスや大切な人をお連れしてのシチュエーションではここで決まりです
住所:7/F, LKF Tower, 33 Wyndham Street, Lan Kwai Fong, Central
蘭桂坊の坂を上がり切ったあたり、入り口が少しわかりにくいビルです
ラ・パンパ La Pampa Argentinian Steak House:中環(Central)
大館の近くにあるLa Pampaはまずその店舗の色使いがなんとも特徴的。黄色と青で彩られた店構えはなんともいえないセンス・・・、でもステーキの味はお墨付きです。
本当にピュアにアルゼンチンステーキを食べたいな、と思ったら一番のおすすめです。味よしコスパよし。雰囲気はあまりないですが、男性同士や子連れファミリーにも入りやすいステーキハウスです
こちらではRibeye(Bife de Ojo)とTenderloin(Bife de Lomo)をいただきました。
サイドの付け合わせが選べるので、大好きなフレンチフライと、クリームポテトをチョイス。
3種類のソースを添えてくれますので、それぞれ違った味わいを楽しめます
また、牛肉のほか、チキンやサーモンもありますし、Enpanada(パイ料理)も美味しいのでおすすめです!
焼き加減といい、肉の旨みといい、350gではペロリと行けました。500gだとちょっと多いかもしれませんが、隣のご年配の欧米人は肉厚ステーキを普通に注文していましたので、500gでも普通なのかもしれません
住所:G/F, 32B&C Staunton Street, Soho, Central
大館に向かうエスカレータに乗って登っていき、最後まだ坂をのぼります。特徴的な店構えですぐに見つかります
タンゴ Tango:中環(Central)
コロナ禍で閉店していた香港のアルゼンチンステーキの代表選手だったTangoがCentralに再出店となり戻ってきました
アルゼンチンステーキを軸にしたメニューのほか、シーフードやワイン、バラエティに富んだ料理を提供しており、リブロース(Bife de Ancho Ribeye)、フィレ(Bife de Lomo Fillet)、サーロイン(Bife de Chorizo Sirloin)などステーキメニュのほか、これらの盛り合わせもありいろんな肉を楽しめます
店内はブエノスアイレスの古い邸宅を現代風にアレンジしたダイニングルームとなっており、オープンキッチンで調理の様子を伺うことができます
住所:2nd Floor, Grand Progress Building, 15-16 Lan Kwai Fong, Central, Hong Kong
Central駅から徒歩約8分(蘭桂坊に向かって坂を上がります)
グラン・パタゴニア The Grand Patagonia Argentinian Steak House:上環(Sheung Wan)
アルゼンチンステーキに限らず、ステーキ全般は中環(Central)にレストランが集中していますが、一部は一つ西の上環(Sheung Wan)にもあります。
まずおすすめしたいのは、こちらGrand Patagoniaです。
お店はMTRからすぐのところにある便利のいいビル3階、路面店でないので隠れ家感もあってちょうどいい雰囲気です
牧草で育った牛肉のバリエーションも豊富で、それぞれお好みの部位を選んでもよし、もしどれを選んでいいかわからない、ということであれば、ミックスグリルもありますのでサーロインやフィレなどを一通り楽しめます
表面は綺麗な焼き色、中はピンクが残り完璧な焼き上がり。またこちらも値段がそれほど高くないのでステーキを食べたくなったら、ここもいいですね。
店の雰囲気としてはカジュアルダイナーといった感じで、友人同士で気さくに食事するのにぴったりです。店内はあまり広くないので、予約しておかないといい時間にはなかなか入れないです
住所:3/F, CS Tower, 50 Wing Lok Street, Sheung Wan
アルゼンチンステーキの楽しみ方
焼き加減は個人の好みで調整いただくのが一番だと先にお伝えしておきます(私個人はWell-done気味が好み)
その上で香港のアルゼンチンステーキ店の焼きは非常に上手ですのでミディアムレアくらいでちょうど表面は焼き色がつき、中もじんわり熱が入ったか、、と言う絶妙なところで仕上げてくれます。ミディアムレアでは足らない方はミディアムを。
赤身の旨さをどう楽しむか、という狙いで焼き加減を検討ください。部位によって焼き加減を変えてもいいですね、代表的な部位はロース、フィレ、リブです
サーブされた後まずは塩もつけずにそのまま一切れ楽しみましょう。お肉本来の味をまずはしっかり味わいます、そのあとは、塩を少々つけて味の変化を楽しみます
食べ進んだ後は、マスタード、ステーキソースなどがあればお好みで。つけ過ぎに注意ですが、私はマスタードで食べるのが好きです
おすすめのワインタイプ
アルゼンチンの味わいのあるステーキに合うのはやはりまずはアルゼンチン産ワインで最もポピュラーなマルベック(Malbec)
濃厚な紫色が特徴で、芳醇で果実味も強くしっかりとした味わいは、塩気の強いアルゼンチンステーキに合います
そのほかで言うと、味のしっかりしたフルボディをチョイスするといいです。
薄めのフレッシュなワインも悪くないですが、肉の味に負けてしまうので、その場合には食前・スターターと一緒にサラリと楽しんでから、肉が登場してからは少し重ために移る流れがおすすめです
まとめ
日本ではなかなか味わえないアルゼンチンステーキを香港なら美味しく楽しめます!ぜひ香港にいる間にいろんなお店でステーキと赤ワインで素敵な食事を楽しみましょう。皆さんのお店選びの参考になれば嬉しいです