香港には多くのタクシーが街を縦横無尽に走っており、比較的外国人にも慣れていることから、英語もギリギリ使えるなど観光にも、日常生活にも使えるようになると大変便利です
この記事では、香港のタクシー料金についてできるだけわかりやすく解説し、その使い方についても触れていきます
特に観光ではバスを使うのが少しハードル高いでしょうから、地下鉄(MTR)とタクシーをうまく使い分けることで快適に効率よく回れることでしょう
料金の仕組みも頭に入っておくとレシートを見た時の納得感が上がりますからぜひ参考になさってください
香港のタクシーの種類
香港には以下3種類のタクシーがあり、営業エリアが異なります
- 赤の市区的士(Urban Taxi)
- 緑の新界的士(New Territory Taxi)
- 青の大嶼山的士(Lantau Taxi)
タクシーの種類によって、若干の料金体系が違います
香港のタクシー料金体系
其々のタクシー料金を載せるのはややこしいので、ここでは赤色のUrban Taxiの料金体系でご説明します
まずは初乗り2キロは27香港ドルです(ちなみに緑は23.5、青は22ドル)
*2024年7月14日から値上げとなり各色とも2ドル値上げし29ドルとなります
その後 短距離乗車については距離に応じて200mごとに1.9ドルが加算されます
距離が長くなり、料金が93ドルを超えてからは200mごとに1.3ドルが加算されます
その他の料金
トンネル通過料
香港ならではですが、対岸に渡るなどトンネル通過する場合は有料となります
どのトンネルを通過しても同じですが、50ドル(通過分の料金25ドル+タクシーが戻るための通行量25ドル)がかかります
ただし、復路の料金については、”Cross-harbour Taxi Stand”から乗車すればかかりませんので、上手に使いましょう
なお空港のタクシー乗り場から香港島に向かう場合は往復でかかります
トランクに入れる荷物料金
トランクに入れるようなスーツケースなどの荷物は、1個あたり6ドルが掛かります
仮に3つ預けたら18ドル(6ドル x 3)が料金に加算されます。料金が加算されますが、必ずしもドライバーが手伝ってくれる訳ではありませんので、基本はあくまで自分で出し入れします
なお、座席に一緒に持ち込む手荷物にはかかりませんので、座席スペースが広い場合はトランクに荷物を預けずに、シート側に一緒に乗り込めば少し節約になります
支払い方法
到着したらタクシーメーターに従って料金を払います
走行に応じてかかる費用と、特別加算分(トンネル通過料など)が分けてメーター表示されています
Octopusカードや、Alipay、クレジットカードが使えるタクシーも増えてはきましたが、まだまだ現金払いしか受け付けていないタクシーが主流ですから、現金を用意して乗りましょう
お釣りもしっかり確認しますが、1ドル以下のセント単位のお釣りは省略される習慣があります
なお通常はチップを渡す必要はありませんが、特別に重たい荷物を手伝ってくれたり、特別なサポートをしてもらったら気持ちを表す程度にお釣りから一部を渡せば結構です
もしレシートが必要なら、Receipt pleaseといえば発行してくれます、言わないと出してくれません
乗り方・使い方
乗り方
流しのタクシーを捕まえる
日本と同様に道路上を走るタクシーを好きな場所で捕まえるやり方で手を挙げるだけです(手は横に伸ばして手をヒラヒラさせて呼び込む感じ)
タクシーのダッシュボード上に空きか、埋まっているかの表示があります。赤いランプが点っていたら呼べます。暗い場合は他のお客さんを運んでいるか、サービス提供していない状態です
安全に停車できて、乗り降りしやすいところで呼びましょう
なお香港は一方通行が多く、逆方向から乗ると大回りすることがありますので、向かう方向に合わせて乗車位置を微調整できるようになると上級者です
タクシースタンドに並んで乗る
市内の主要な場所には、至る所にTaxi Standがあり、タクシーが列をなして待機しています
その場合は、スタンドの標識があるのでわかりやすいです
他のお客さんが並んでいれば、きちんと後ろに並び順番を待ちます
自分が先頭になって空きのタクシーが来たら手を挙げて呼びます
上にも書きました通り、対岸に渡る場合にはCross-harbour Taxiのスタンドが近くにあれば(必ず両方ある訳ではありません)、そちらに並べばトンネル通行量を片道分節約できます
アプリを使って呼ぶ
HK TaxiやUber、飛的、DiDiなどのアプリからタクシーを呼ぶこともできます
目的地を間違うことなく事前に正確に伝えられるので言葉が苦手な方にはオススメの方法です
アプリの中では、決済までアプリ上で完結するものもあるので、現金がない・少ない場合は大変便利です
ただ、乗車位置が悪いと迎えに来るのが遅い場合がありますので、この辺りはご自身で工夫ください
また、必ずしも近くにいるタクシーが応答する訳ではないので、近くにタクシーがいる場合はそちらを使った方が早いです
オススメの使い方
日本ではタクシーは比較的高い乗り物になりますが、香港はそれほどではなく使い方次第では安いです
ここでは香港のタクシーを便利に使う経済的な利用シーンをご紹介します
近距離移動
初乗りが27ドル(24年7月から29ドル)と安いので、短距離(10〜15分程度)の移動なら安上がりです
ちょっとした荷物があったり、MTRやバスから遠い場合には積極的に使いましょう
2〜3人同乗する
一人で乗るにはちょっと高い気がしても、2〜3人で割ればもちろん一人当たり負担が減ります
大人が一緒に動くならタクシーが便利です。空港への移動も、エアポート・エクスプレスもそれなりの料金がかかりますので、タクシーの方が早いし、安いかもしれません
時間優先
MTRやバスはもちろん便利で経済的な移動方法ですが、タクシーは圧倒的に早いため、時間優先なら迷わずタクシーです
MTRも悪くないですが、駅が地下深いので最寄駅に着いてからも歩かされること、また駅直結の目的地なら良いですが、そうでなければ都市ダンジョンのような香港市内で直線的に動けないためやはり時間がかかります
また早朝、深夜、正月などでも大概動いているタクシーがありますので、深夜で帰れないなどもありません
最後に
香港ではタクシーは日常の足として多くの人が利用しています。うまく活用することで快適・便利に移動することができるはずです
料金は、原油価格の高騰や、メンテナンス費用の増大、Uber等の参入にる経営環境の圧迫などで上昇傾向にありこれまでも1〜2年ごとに改定されてきました
せめて現金以外の支払いサービスが可能になると良いのですが、導入の手間や手数料がかかることから搭載が進んでいないようです