香港旅行を計画されている方は、まず空港から市内へのアクセスを確認されると思います
簡単なのはタクシーですが、当然ながら割高ですし、簡単な英語が通じるとはいえタクシー運転手とのコミュニケーションもハードルですよね
エアポートエクスプレスも有力な選択肢ですが、合わせて検討していただきたいのが、空港バスAirport Flyerです
市内の主要なところまで向かいますので、大きな荷物があるときには便利で、Google Mapなどで事前に目的地を確認しておけば降りる場所も予め調べられ心配ありません
この記事では、主要な目的地へのバスでの移動の仕方や乗り方について詳しく解説していきます
最後までご覧いただければ、バスでの移動にも自信を持って臨んでいけるはずです
空港から市内への主要な交通手段を比較
まずは一般的な比較として、バスの他にどんな移動手段があるか見てみましょう
| こんな方に向いている | 料金の目安（香港島 中環） | |
| エアポートエクスプレス | 香港島の香港駅に行くには最速 MTRや路線バスへの乗り換えも大丈夫 | HK$100~120 |
| タクシー | とにかく目的地まで最速 運転手とのコミュニケーションが苦にならない | HK$300~350 |
| 空港バス | 時間に余裕があって安く行きたい 目的地までの歩く距離を短くしたい | HK$40~50 |
バスのメリットは、
- ルートが事前に決まっているので分かりやすい
- 料金も定額で安心、しかも最安
逆にデメリットとしては
- 時間が長い
- 自分の行きたい場所にピンポイントである訳ではない
- 時間帯によっては待ち時間が長い
よって、時間に余裕があってルート近くに目的地があるなら、バスが賢明な選択肢といえますね
ちなみに香港在住の私は、空港への往復には基本的にバスを使っています
空港から市内へ向かう主なバスとルート
10以上の路線がありますが、主なものをこちらでご紹介します
なお、バス番号の頭にある「A」はAirport往復の意味を表す番号です
A10 Ap Lei Chau（鴨脷洲）行き
香港島側の主に西側を目的地とした方に適しています
目的地が上環駅より西側にあれば、主要なポイントを経由しながら、最後は香港島の南端にあるAberdeen、Ap Lei Chauまで走行します
空港から、香港島まで乗車すると、大人49.7ドル、子供・シニア24.9ドルです
A11 North Point（北角）行き
A11番は、香港島側の北側をルートを取り、North Point（北角）まで走行します
香港島のメイン通りであるヘネシー通りを走行し、Central、Admiralty、Wan Chai、Causeway Bayなどを通り、終点はNorth Pointのフェリー乗り場です
空港から香港島側まで乗車すると、大人41.9ドル、子供・シニア21.0ドルです
A12 Siu Sai Wan（小西湾）行き
A12は、香港島の東側を目的地にしている方におすすめです
主なKing’s Rdを走行し、主な経由地としてNorth Point（北角）、Taikoo（太古）、Sai Wan Ho（西湾河）、Chai Wan（柴湾）となります、終点は小西湾のIsland Resort Mall（藍湾廣場）です
空港から香港島以降まで乗車すると、大人47.1ドル、子供・シニア23.6ドルです
A20 Hung Hom Station（紅磡站）行き
九龍半島の主要なエリアを走行して、最終Hung Hom（ホンハム）駅まで向かうルートです
主な経由地は、Lai Chi Kok（荔枝角）、Sham Shui Po（深水埗）、Mong Kok（旺角）、Ho Man Tin（何文田）、Hung Hom（紅磡）となります
空港から九龍半島に入った後まで乗ると、大人34.6ドル、子供・シニア17.3ドルです
A21 Hung Hom Station（紅磡站）行き
A20と終点は同じですがルートが違い、こちらは主に九龍半島のネイザンロードを通ります
主な経由地はMong Kok（旺角）、Yau Ma Tei（油麻地）、Tsim Sha Tsui（尖沙咀）、Tsim Sha Tsui East（尖東）を通り、最後は紅磡（ホンハム）駅です
降りたい場所によっては、A20, A21の両方が使える可能性があります
利用者が多そうなJordan、Tsim Sha Tsui付近を拡大しておきます（白い丸点が停留所）
A25 Kai Tak（啟德）行き
A25もA21とルートが似ていますが、九龍半島の先端を中心に周ります
主な経由地として、Austin（柯士甸）、Tsim Sha Tsuiのハーバーシティ、East Tsim Sha Tsui（尖東）、Hung Hom（紅磡）、Whampoa（黃埔）そして終点のKai Tak（啟德）です
空港から向かうには大人40.8ドル、子供・シニア20.4ドルです
空港のバス乗り場
空港のバス乗り場に向かうのは表示に従って向かえば簡単に歩いていけます
まずは手荷物レーンのある税関を通過した後、A出口、B出口どちらかから出ますが、いずれにしても中央付近にあるバス乗り場行きの方向に進んでいきます
途中、左に行くとタクシー乗り場、右に行くとバス乗り場という分岐になります
ちなみに正面はエアポートエクスプレス乗り場です
バス乗り場方面に緩い下り坂を降りていくと、バスターミナルです
大きな表示板に番号と目的地、次の出発時刻を表示していますので、目的の番号のバスがどこから出発するか確認しましょう
バス停それぞれに該当する番号を表示していますので、その停留所に順番に並びます
バスの乗り方・降り方
乗り方
バス停にそれぞれ行き先を表示する番号が書かれていますので、その停留所ポストが立っているところから並びます
乗りたいバスがあと何分で到着するかを表示する掲示板も出ていることがあり便利です
先頭の場合は、バスが来たら手を横に伸ばして、自分が乗る意思表示を示します（やらないとスルーされることがあります）
バスが止まったら前から乗り込み、料金を払います（料金の仕組みは以下の項で解説）予め乗車券を買う必要はありません
なお、荷物は全て自分で車内に載せます
空港バスは車内にスーツケースを置ける大きな棚がありますので、そこに並べておきます
降り方
降りたいバス停が次になったら、近くにある降車ボタンを推します（車両の前方の赤いランプが点灯します）「次のバス停でおります」の意思表示です
ボタンで知らせた後は、2階にいる時は予め1階に降りておくと良いでしょう
走行中に動くときは急停車や車両の揺れにご注意ください
停留所に停車すると後ろの扉が開きますので、特に何もせずにそのまま降車します。荷物などの忘れ物がないようにお気をつけください
降車するときに、カードのタッチなどもありません（本当に降りるだけ）
香港のバス料金
香港のバス料金は、乗る場所から終点までを払い切る方式です
お釣りが出ませんので、乗車前によく準備しておきましょう
なお、小さなお子様は3歳から子供料金がかかります（2歳までは無料）
Octopusカード（交通系ICカード）
空港でも入手することができるオクトパスカードがあると、買い物やレストランの食事でも使えるので便利です
バス乗車の際には、１人1枚必要になりますので、予め人数分のオクトパスカードを用意します
お得に空港でオクトパスカードを入手するにはKKDayで予め申し込んで、空港で受け取るのが簡単です
Credit Cardタッチ機能
数年前からバスの支払いにクレジットカードのタッチ機能が使えるようになりました
Visa、Masterカードのタッチ機能、Apple Payなどのタッチ機能も使えます
こちらも一人１乗車しかできません（複数人分を一つの決済で済ませることができません）ので、各自の支払い方法を持っておきましょう
現金
現金なら複数人数分を支払うことが可能です
お釣りは出ませんのでご注意ください
空港から利用する場合、香港ドルを持って乗車する必要がありますので、空港等で両替しておきましょう
表が少し見にくいですが、Citybus公式サイトから料金を確認することができます
市内から空港に向かうにもバスが使えます
基本的には、空港から市内に向かうバス停の対面に、逆方向（空港行き）のバス停があることが多いです
ルートもほぼ往路と同じ箇所を経由しながら空港ターミナルまで向かいます
到着するターミナルの場所は、ターミナルの出発ゲートの正面に到着しますので大変便利
番号は、同じルートなら同じ番号です
バス利用前に知っておきたいこと
ここまでご覧いただきましたので、もう自信を持って乗っていただけると思いますが、幾つかアドバイスをお伝えします
- 車内の冷房が強いので苦手な人は羽織るものを準備しておく
- 車内は飲食禁止です、蓋のない飲み物や食べ物は持ち込みを断られる場合があります
- 2階部分は大きく車両が揺れますので、立つ時は基本1階部分で
まとめ
いかがでしたでしょうか
できるだけ詳しくまとめましたが、これで皆様の旅行計画のお役に立てたなら幸いです
では楽しいご旅行を
