日本からも程近い安全・グルメな海外旅行先として変わらぬ人気を誇る香港。美味しいレストランや、ショッピング、一流のホテルに泊まってと期待がが膨らみます
そんな中、ふと海外旅行に付き物のチップはどうなってるんだと気になりました。チップ文化が少ないアジアン圏ではあるが、旧イギリス領の名残はあるんじゃないかと
ガイドブックや旅行会社の案内を見ると今でも、香港はイギリス文化の名残としてチップの習慣がある、と書かれているものが多くみられますが、実際にはそんなことはありません
一概にはいえませんが、チップを払う機会を探す方が難しいくらいです
ここの記事では、香港旅行や駐在前にチップを渡すのかどうなのかを知りたい方に必要な情報を提供します。たかがチップ、されどチップ 変な気遣いをするのも嫌ですよね
香港在住者の私が2024年現在の状況を生活の実体験をもとにお伝えしますので、スッキリしてから出発しましょう
香港のチップ事情
先に結論を言うようですが、イギリス統治時代の頃はあったのかも知れませんが、中国返還25年を経た今では、チップを払う・求められる機会はほとんどないと言っても過言ではありません。
強いて挙げるなら、特別に手伝ってもらったり、お世話になったりした場合に感謝の気持ちの表現として渡すのを除き、文化としてはもはや残っていないと言うのが実感です
ですので四六時中ポケットに小銭を用意するなんてことはありません
レストラン
欧米ではレストランの会計時に、金額の明細を黒皮のファイルに挟んで渡され、そこに会計金額の他にチップを挟んで渡すことが一般的ですが香港ではチップは渡さないことが自然です
まずもらった明細の中にしっかりサービス料10%ほどが乗って請求されていますので一度ご確認ください。これが店やスタッフにとってのチップに値しますので、さらに加えて払う必要はありません。
これはカードで支払っても、現金で払っても、QR支払いしても同じです
ウェイターさんたちも、チップを生活収入源にしているわけではありませんので、彼らは特にチップを期待していないです
もしそれでも10%のサービス料以上に気持ちいいサービスを受けたなら、感謝の気持ちとして、お釣りをそのまま残して行く程度がスマートです
ホテル
ホテルにもサービス料が取られているところが多いですから、敢えてチップを払う必要はありません。払わないことで変な雰囲気になることもないでしょう
ポーターさんに荷物を持ってもらっても、ありがとうと謝意を伝えるだけで問題ありません。もし仮に相当な荷物な場合には20香港ドル札を1枚さらりと渡すのもいいです
ベッドメークやルームサービスへのチップは通常は要らないです(サービス料としてしっかり請求されていますから)
とはいえ、個別に特別な対応をしてもらったら、サイドテーブル等に少額を残しておくのもいいです
タクシー
香港のタクシーはしっかりメーターで計測され、料金も非常に明朗です。そのためチップとして個別に支払う必要はないです
その代わり、例えば大きなスーツケースをトランクに入れた場合には、メーター料金に少し追加されています(手伝いがあろうとなかろうと課金)課金されるのがルールですから、個人によって差があるわけではありません
タクシーは現金払いの車が多いです。小銭も大概しっかり渡してくれますが、小数点以下を丸めていたりするので、それがチップだと思えばいいかも知れません
なお、Uberは乗車後に評価とチップ機能があります。もちろんチップなしでも全く問題ありませんが、チップを少し払っておくと高評価となり、マッチングの質が上がるという話は聞いたことがあります
マッサージ、美容室
マッサージや美容室についても殆どチップをお願いされたりする機会は殆どありませんが、会計のレジ横にチップを入れるような小銭箱がある場合があります。
基本はなくても心配いりませんんが、また来てもいいな、ということであれば、小銭を入れていくのもいいです
過去に、担当してくれたマッサージ師にチップ払ってあげて、と会計のおじさんに言われ「そんなものか」と出したこともありましたが、今となってみれば本当に必要だったのかな、と思います
この辺りは雰囲気に流されてもよろしいかと思います、例えば、お店でのサービスが良かったかどうか、担当者への感謝の度合いによっては、個別に気持ちを伝える意味で出す感じです
まとめ
今日の香港ではチップの文化はほとんど廃れたと言っても過言ではありません。レストランやホテルではサービス料として課金されていますので、欧米のようにチップについて気を揉む必要はなく、ほとんど全ての場合で、チップなしで問題ありません
とはいえスマートに渡せる範囲で、感謝の気持ちとして10、20香港ドル札を渡すのも良いですし、タクシー等であればお釣りの小銭部分を受け取らないというやり方もあります