【香港スワイヤー】Swire Groupとはどんな会社?日本との関係や現在の事業を解説

Hong Kong landsape 香港

スワイヤーグループは日本ではあまり知られていませんが、香港では影響力のある英系財閥企業グループです。香港では生活のあらゆるところで接点があるので調べてみたところ、日本とも強い繋がりがありましたのでご紹介します

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スワイヤーグループとは?どんな会社?

1816年イギリス・リパプールで設立された複合国際企業グループです 1870年イギリス統治下の香港に進出し、製糖業や造船所を建設した。中国語の「太古(Taikoo)」ブランドでもよく知られている

海運、空運、貿易、不動産、その他製造販売事業等様々な事業を展開。有名なところでは、香港 キャセイパシフィック航空に約42%出資し、香港Admiraltyにある高級ショッピングモール「パシフィック・プレイス」や北京、広州、上海などで商業施設を保有する

中核企業のスワイヤーパシフィックの売上高は2021年12月期に924億香港ドル(約1.6兆円)

歴史

1816年 創業者ジョン・スワイヤーが英リバプールでスワイヤー商会を創業

1860年代から、イギリスの有力海運会社であるアルフレッド・ホルト社のアジアにおける代理店として活動していた。この時期、横浜にも支店を開業(1867年)、その後香港支店も開業(1870年)

1881年 太古砂糖(Taikoo Sugar)を開業

第二次世界大戦前には、長江で客船運行を皮切りに東アジア・オセアニアでの下院事業が成功し、香港に太古船渠(Taikoo Dock)を建設、船舶整備や造船事業を行なった。第二次世界大戦の戦火で保有船舶を失い、ドックも打撃を受けた

1948年 キャセイ・パシフィック航空の資本45%を取得し航空事業に参入

1953年 中国本土が中国共産党の支配下になり、中国が建国されたことに伴い、同国内の支店を閉鎖

主な事業領域と企業ブランド名

日本人が知っているようなブランドにも多数展開しています。以下一部ですがご紹介します

  • スワイヤー・パシフィック(シンガポール拠点の海運船舶関連企業)
  • スワイヤー不動産 渋谷のBunkamuraにある東急百貨店の跡にスワイヤーホテルズを展開予定
  • 太古城中心 香港の日本人が多く住むエリアにある商業施設(その周辺のマンション開発も同社)
  • パシフィック・プレイス 香港島金鐘駅(Admiralty)にある高級ショッピングモール
  • キャセイ・パシフィック航空 香港拠点の航空会社
  • 香港太古コカコーラ、台湾コカコーラ、広東太古コカコーラ など
  • 太古砂糖 喫茶店でよく出てくる砂糖Taikoo Sugarはこのブランド

日本との関係

1867年の横浜支店開業のほか、東京の旧イギリス大使館裏(千代田区一番町)に「スワイヤーハウス」がかつて合った

横浜にはバターフィールド&スワイヤー社所有していた通称「イギリス7番館」が現存 現在の「戸田平和記念館」

神戸北野にもバターフィールド&スワイヤー社の社宅があり、その前の3本松が有名でバターフィールドの三本松として有名だった

直近の関連ニュース

上でも触れましたが、渋谷の新ランドマーク「Shibuya Upper West Project」に参加、その中のホテルとして「Swire Hotels」が展開し、こんてんぽらりー・ラグジュアリブランド「The House Collective」が日本初進出となる。2027年開業予定

新型コロナ等やデモなどに翻弄され、事業としては苦境に立たされています

るるぶ香港・マカオ’25

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