香港株式市場と香港株式の特徴について

index movement graph 香港

新NISAが始まって米国株やオルカンも随分話題に登るようになりましたし、日経平均も過去最高値を記録するなど、株式投資の話題が増えました

その中でやや影を潜めているのが香港株です

数年前までは中国市場の勢いをそのままに急成長した株も見られましたが、ここ最近は不動産市況の悪化を受けて中国関連株の調子が良くありません

しかしそうした不況だからこそ、普段から知識を身につけておいて予め仕込んでおくことも大切です

普段はあまり接する機会の少ない香港株(中国株)の基本と特徴を押さえて、次の波に乗れるように備えましょう

ここでは主に初めて香港株を検討されている方を対象にして、基礎知識や特徴、魅力についてご紹介していきます

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香港の株式市場

香港株式市場は、大きくメインボードGEM市場の2つに分類されます

各市場には、H株、レッドチップ、その他の香港株に別れます

H株

H株のHは、「Hong Kong」の頭文字を取ったもので、登記地が中国本土となっている企業が香港で発行する株式です

登記が中国ですからシンプルに中国企業と捉えてよく、本土で事業を営みながら資金調達の一環で香港市場に上場しているものを指します

特徴としては、電力、鉄鋼、道路、鉄道など重厚長大産業型の国有企業が多いです

レッドチップ(Red Chip)

中国政府の資本が30%以上、かつ 登記が香港やケイマン諸島、バミューダなどタックスヘイブン地域で登記されている株式を指します

優良株を意味する「Blue Chip」から、中国イメージにもじり「Red Chip」と呼んだのが始まりだそう

1980年代から中国資本による香港企業の買収が進んだことから発展した形態ですが、90年代以降は、情報、通信、テック関連の有力企業を中心に上場が相次ぎました

どちらにも属さないもの

H株、レッドチップのどちらにも属さない銘柄も多数あります

これらは、香港地場企業または海外の香港上場企業などです

メインボードとGEM(Growth Enterprise Market)

東証で言うところのプライムとグロースと捉えればよく、メインボードは株主数や売上高などの公開基準が厳しいですが、当然ながら投資家への認知度も高いです

一方のGEMは香港証券取引所に併設する成長企業向けの市場です

中古型成長株を対象としているので、先ほどのメインボードのような公開基準が緩やかですので、玉石混合といった市場です。将来の大きな成長が期待できる一方で、全く上向かず失敗に終わる可能性も高い初心者には難易度が高めの市場です

香港の株価指数

個別銘柄を追いかける前に、市場全体の動きを分析して、大きな売買タイミングを掴んでおくために、香港で代表的な株価指数をご紹介します

ハンセン指数

香港市場を代表する株価指数で、1964年に香港のハンセン銀行が開発した指数です。

構成銘柄は、レッドチップ銘柄とH株銘柄で23年5月現在で76銘柄で、銘柄数では市場全体のほんの一部ですが、時価総額で言えば、市場全体の約半分を占めます

つまり、この構成銘柄を押せておけば、市場全体の大体の動きも掴めますよ、ということです

例えば、HSBC(0005)、テンセントHD(00700)、中国石油天然気(00857)や中国移動(00941)、中国工商銀行(01398)、中国海洋石油(00883)、長江実業(00001)、ハチソンワンポア(00013)など錚々たる顔ぶれですので、中国代表企業の浮き沈みを測るのに便利な指標となります

香港市場を代表する優良企業で構成された指数と言えるでしょう

香港レッドチップ指数

香港レッドチップの中から選ばれた銘柄で構成される指数で、、2000年1月を基準値(2000)として算出されています

決算期

年に一度の本決算タイミングは企業ごとに異なりますが、12月決算が一般的となります

決算発表は、本決算から3ヶ月以内に発表されることになっていますので、正確な業績や配当が決まるのが大体この時期になります

まとめ

ややボラティリティが高く、短期売買には向いていますが、心の平和が乱れやすいですから初心者向けではないかもしれませんが、高配当銘柄もあり損をしていても多少の気休めになります

また、日本株の上値が重たい中で、中国・香港株に本土の投資家や海外投資家の注目が集まってきており、割安さが注目され始めています

ハンセン指数構成銘柄を軸に、優良株を見つけてみてはいかがでしょうか

るるぶ香港・マカオ’25
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