香港版ファミレスと紹介されることも多い茶餐廳ですが、むしろ食堂として捉える方がしっくりきます
香港ローカルフードを楽しみたいなら、飲茶ではなくむしろ茶餐廳の定番メニュを味わわずには語れません
この記事では、そんな茶餐廳についての説明から、おすすめの茶餐廳5選と、店に入ったらぜひオーダーしたい定番メニューをご紹介します
記事を読めばば、無数にある茶餐廳のなかから旅行者や香港ビギナーでも使いやすい、でも個性のあるお店を押さえられます
それでは最後までご覧ください
茶餐廳とは?
早朝から深夜まで、一日中利用できる香港版の食堂であり喫茶店として庶民の空腹を満たしつつ、ローカルの憩いの場でもあります
茶餐廳(チャー・チャン・テーン)のほかに、昔の喫茶室の呼び方「冰室(ベンサッ)」と呼ぶこともあります
しっかりした食事から軽食、午後のお茶だけの利用も可です
お昼時はランチで賑わうので、お茶ひとつで粘るのは難しいかもしれませんが、昼過ぎの忙しい時間以後はゆっくりとおしゃべりも可能です
価格は安くて、ボリューム満点、メニューも豊富で、回転が早い
ボックス席でも、空きがあれば相席となりますのでご注意ください
おすすめ茶餐廳5店
Cheung Hing Coffee Shop (祥興咖啡室) 【Happy Valley 跑馬地】

ハッピーバレーにある伝統的な喫茶店のこちらのお店は、古き良きアイスパーラーをイメージした内装が特徴ですが、味もピカイチです
店内には、香港スターのサインが飾られており、幅広い香港ローカルから愛され続けているがわかります
Cafe Match Box (喜喜冰室) 【Causeway Bay 銅鑼湾】

店先に置かれた卓球台、バスの車内のような内装など遊び後ごろ満載の茶餐廳です
英国統治下の政府執務室を模した個室も必見
味もなかなかです
Australian Dairy Company (澳洲牛奶公司) 【Jordan 佐敦】

1970年創業の澳洲牛奶公司は、見た目の地味さとは打って変わって、地元で人気のある茶餐廳のひとつです
スクランブルエッグとハムを挟んだトーストは必食です
Mido Cafe (美都餐室 ) 【Yau Ma Tei 油馬地】

香港の喫茶店を語るのに、美都餐室を外せません
こちらも地域に愛され80年以上で、創業当時の趣を店内にのこしたノスタルジックな床、昔ながらのシーリングファンなど、19世紀香港の雰囲気を彷彿とさせます
香港らしさが伝わり、インスタにも映えるので女子グループにおすすめ
Shui Kee Coffee (瑞記咖啡) 【Sheung Wan 上環】

こちらの瑞記咖啡も老舗茶餐廳です
懐かしい香港テイストは今も健在で、フレンチトーストや、スクランブルエッグ、瓶入りのミルクティーはぜひ試していただきたい!
定番メニュー
ミルクティー (奶茶:ナイチャー)
濃い目に淹れた紅茶に練乳をいれるのが香港式ミルクティーです、甘めが特徴です
レモンティー (檸檬茶:レンモンチャー)
紅茶に生レモンスライスをたっぷり入れてくれるのが香港の特徴、とくにアイスがお勧めです
パイナップルバン (菠蘿包:ボーローバウ)
日本でいうところのメロンパン的なパンです、パンの上部にサクッとした砂糖多めの生地が特徴
トースト (西多士:サイトーシー)
香港版フレンチトースト、たっぷりバターとシロップで激ウマです
エッグタルト
茶餐廳で出されるエッグタルトはだいたいタルトがクッキータイプのもの。店の特徴にもなっていることが多く、ランチのデザートやお土産にも
汁なし混ぜ麺 (撈麺:ロウミン)
インスタントヌードルの麺に、甘辛いタレや、シーフード的なフレーバーの味付け。卵焼きやスパムを乗せたトッピングもある
叉焼丼
甘辛くローストされたチャーシューをご飯に乗せたシンプルなものですが、病みつきになる美味しさ
スープマカロニ (通粉:トンフェン)
通粉はマカロニのことです、スープ入りマカロニは香港の朝食の定番メニュー
茶餐廳で気をつけたいワンポイント・アドバイス
利用前に知っておきたいミニ知識です
相席が基本
上にも書きましたが、相席が基本ですので、四人席に三人で座っても、別のお客さんが入ってくることがあります
荷物などで占領せずに、お店に協力してあげてください
冷たい飲み物は割増
多くのお店で、温かい飲み物に対して、冷たい飲み物は+3ドル程度の割増になります
ちなみに、アイスは「凍(ドン)」ホットは「熱(イッ)」と発音します
時間によってお得なセットメニューも
広東語で書かれた膨大なメニューに最初は戸惑いますが、よく見ると下午茶(アフターヌーンティ)セットなどがお得な軽食と飲み物が付いてお得です
提供する時間が何時以降・・・と決まっていることが多いので、メニューで確認しましょう
接客に期待しない
狭い店内を忙しなく動き回る店員さんに、日本で期待できる接客レベルを求めてはいけません
むしろ「不機嫌なのかな」と思うような粗い接客ですし、食べたらすぐに皿を引くのが香港スタイル
香港では当たり前の日常ですので、お気になさらずに
まとめ
いかがでしたでしょうか
記事を読んで、お気に入りの茶餐廳や気になるお店が見つかったなら幸いです
では